2009年9月30日水曜日

行ったらいい


青不動 ご開帳

今日、ランチの時にハルヲに「青不動を見に行ったらいい」話をした。
情報が曖昧だったので検索したよ。


806年、天台宗の伝教大師最澄が、京都・比叡山延暦寺を開くにあたり住坊をつくった。そのひとつである青蓮坊が青蓮院の起源である。(「Discover Japan 創刊号」より引用)

→最澄VS空海ってことで「空海本」を読んでいるのなら行ったらいい



この青不動は秘仏であり、平安時代より現在に至るまで、ほとんど一般公開されていませんでした。現在、青蓮院の本堂におまつりしている青不動明王像は複製を開眼したものです。本物の青不動は国宝の中でも大変貴重なものであるため、特に厳しい保存条件のもと、大切に保管しております。

青蓮院での青不動ご開帳は創建以来初めてで、過去には1970年の「大阪万博」と1986年の奈良国立博物館「平安仏画展」、1997年「比叡山・高野山名宝展」の3度しか公開されておりません。
青蓮院サイトより引用)


→2009−806=1203じゃん。
 約1200年の歴史の中で初めての
 青蓮院でのご開帳ってことだぬ。
 行ったらいい。 


ああ、アテクシもこれ見に行けばよかった!!
12月20日までしか公開してないらしい。。。

おかゆさんブーム

最近、「おかゆ」にはまっている。
シンプルな「白粥」です。

こないだおなかイタになってから、おかゆっていいよね!と再度、おかゆに目覚めた。
ひらがなで「おかゆ」って書くとなんか良くない?
ほっとするというか、ちょっと優しいじゃん?

今日はおかゆだ、って思うとおのずとシンプルなおかずになる。
塩鮭とか干物だとか、野菜のおひたし、たまごと炒めた野菜とか、おかかで和えた野菜とか、、、

今日の夜ご飯もおかゆです。

今晩のメニューは、
・白粥
・塩鮭
・若布とおかかのごま油炒め
・しいたけの酒煎り
・京都近為の「柚こぼし」

白粥はお米から作ってもそんなに時間がかからないので、家についてすぐにお米を磨いでお鍋にお水と一緒に入れて火にかけとく。
その間に、おかず作りの準備をしちゃう。

ぱちょさんレシピをひとつご紹介。

「若布とおかかのごま油炒め」

これはいいよ。若布を沢山たべるメニューってサラダとか酢の物とかあるけど、「若布を炒める」っていうのはあんまりないよね。
でもなかなかイカしたメニューなんです。材料も超シンプル。酒肴にもご飯の友にもなる。

ポイントは「ふえるワカメちゃん」みたいな乾燥ワカメを使っちゃダメダメ。
塩蔵の若布を使ってね。

材料はこの5品。
塩蔵若布、ごま油、塩(ちょっと)、お醤油(ちょっと)、おかか。
たったこれだけ。

塩蔵若布の塩を水で洗って、お水を張った器に5分ほど放って塩抜きします。塩抜きした若布をざくざくと包丁で切る。あたためたフライパンにごま油を入れ、若布をジャッと炒め、ほんのちょっとのお塩、お好みの量のお醤油を回しかける。最後におかかを入れて混ぜ合わせて出来上がり!
火にかけて1分以内でできちゃう。

これ、20年くらい前にクロワッサンに載っていたレシピで、朝食にこれとスクランブルエッグをワンプレートに盛りつけたのがお気に入り。
塩蔵若布って水々しいし、ちょっとチュルン、トゥルン!ってしてるじゃん?
フコダイン部分っていうの?
そのテクスチャーとごま油とおかかがうまく絡まって美味しいんです。
若布はケチらないで、もっさりと使いましょう。
塩蔵だと水につけていて化け物のように増殖しないので、量も図りやすいでしょ。

今日の特筆すべきは京都 近為「柚こぼし」
大根と柚のお漬け物です。
これは市販の漬け物の中で一番好きな漬け物だね。

近為は鎌倉や東京にもお店があるし、紀伊国屋とかデパートでも買えたりするんだけど、大好きなので京都にいったときに買ってきました。
東京だと門前仲町の深川不動尊参道のお店にいったことある。

ランチでお茶漬けや焼き魚定食があって、お漬け物が食べ放題なのです。
ここかなりいいです!(食べログ参照)

門前仲町の方にあんまり行くことがないので、お店の方には久しく行っていないのだけど、かなりおすすめです。

涙と笑いの送別会

夕べは送別会。
無念なり。
本当にお疲れさまでした。。。ありがとう。

去る方々を心をこめて送り出すべく、みんなで準備です。
涙と笑いある温かい会になって良かったです!
去る方々も残る私たちもがんばりましょー!
(まあ、また会えるよね♪)







鉄板さくら 田谷

東京都港区六本木5-18-20 六本木ファイブビル B1F
03-5561-6700
http://sakura-taya.jp/

2009年9月28日月曜日

ジオラマ写真製造サイト




ジオラマ写真製造サイトを発見。
http://tiltshiftmaker.com/

試しにフィレンツェのピッティ宮殿前で撮影した写真を使ってジオラマ風写真を作ってみる。
設定のコツがもうちょい必要だなー。

2009年9月27日日曜日

ホテルモントレ京都



今回の旅は、旅行会社のパックプランを利用したので、ホテルも新幹線も普通に予約するよりお得。
宿泊したホテルは「ホテルモントレ京都」。

大きいホテルだけどなかなか素敵なところでした。
「イングランド北方のスコットランドのアーツ&クラフトと古都エジンバラをテーマにデザインされています。」
とのこと。
上の方の階にはスパなんかもあったりして、パジャマやアメニティも充実してるし、女性の一人旅らしき宿泊者が多いが納得できます。

ベッドはシモンズ社製のポケットコイルマットレスだそうで、落ち着いたお部屋でゆっくりできました。チェックアウト後も荷物を預かってもらえたところもとっても助かりました。

交通の便も良し。今回の旅にはベストな選択だったんじゃないかなー。

草星と素夢子

東福寺を出て、さてこの後どうしよう。
ホテルに荷物を預けているので、中心部に戻りながら新幹線の時間をつぶすほうがいいと思い、丸太町で下車。
今日は土曜日。鴨川ぞいでのんびりしてる人も多い。

河原町通りにある「草星」という器屋さんに行ってみた。
現代ものが中心でとてもセンスの良い品揃えらしい。
素朴な雰囲気のお店に入ると、お店の方が階段から降りてきた。この階段が小さくてとっても急な角度。汗
京都の昔からの家はこんな階段なんだそうだ。

ディスプレイされた器を見せてもらいながら器談義。
どれもシンプルなデザインなので、骨董市で買った染め付けと組み合わせても素敵。



焼酎に合いそうなシルエットの器に目がとまった。
さくっと削り取ったシルエットがかっこ良くて。
手におさまりも良い。
(↑の写真はちょっと茶色っぽく写ってますが、実際にはもっと黒い肌の器。)

器をキンキンに冷やして、焼酎ロックが似合いそう。。

今日はもうお買い物はしないつもりでいたのですが、せっかく京都に来たし、、、ということでひとつ買って帰る。(言い訳ばっか。。^_^;;)

お店を出てから烏丸御池の駅方面へ歩く。
もう外は暗くなりはじめている。
ホテル近くの韓国茶カフェが気になっていたので夕食をそこで済ませてから新幹線に乗ることにしよう。

素夢子古茶屋

明かりの感じや、李朝の家具や食器などが並んでいて寛ぎ感がすごい。
身体に優しそうな韓国茶を中心に、お菓子や料理がお手頃価格で食べられるカフェです。
コンセプトを完璧に具現化してるお店という印象。

さて、メニューを見ると素夢子御膳という料理を少しずつ盛りつけた韓国宮廷料理があったのでそれをオーダー。1,500円なり。



・チャプチェ
・イカのキムチ
・ほうれん草のナムル
・野菜のパジョン(黄色いのはかぼちゃ?緑のはなんだろう?)
・大根のふろふき
・蒸し肉
・大根と牛肉とトックのスープ(トックの形がかわいい)
・雑穀ご飯
・胡麻のお菓子

・ユリの一種の植物の根で作ったお茶

どれも美味しかったのですが、チャプチェとイカのキムチ、スープは特に美味しかった。
スープの優しい味と雑穀ご飯のもちもち感に癒されます。
ユリのお茶は独特な香ばしい香り。
こういう料理を毎日食べてたら元気でいられそう。

2週間ほど前に出張帰りに京都に寄ったけど、これだけ京都を満喫したのは12年ぶりぐらい。
12年前に来た時は車だったのでこんなに町中をテコテコ歩くことはなかったし。
それに、今回はインターネットで情報を得られたので色々なところを訪れることができた。
1日にいろんな神社仏閣巡りをてんこ盛りする旅はもう出来ぬです。^_^;;
また機会を見つけてこよう。今度は東寺の弘法さんかなぁ。

それにしても京都で感心するのは、なんていうんだろう。。
素敵な小さなお店が多くて、それが地域に密着していて、「地に足のついた商売」をしている印象のGood Shopが多い気がする。
良い品物や美味しいものを売っていてもプレゼンテーションが上手くなければお客さんに理解してもらえない。
個性を活かしたそれぞれのセンスを感じるプレゼンテーションが出来ている店が東京より沢山あると思う。
この違いはなんでしょうね?
町の成り立ちがそもそも違うからか、人間性の違いなのか。

八相の庭 by 重森三玲



さて、どこにいこうかー。
東福寺のポップな庭を見にいってみようと思い、電車に乗り込む。

またもや、閉園時間間近に到着。
昭和を代表する作庭家の重森三玲(1896~1975)が作った庭だそうだ。
お寺そのものは700年以上の歴史がある。
この現代風な庭と歴史的建造物がどんなふうに組み合わさっているのかー。ちょっと興味津々。

清水寺や金閣、銀閣などと違って観光客も少ない。ゆっくりできそうです。
塔頭が25もある広い敷地は、緑いっぱいの渓谷のある地形で、美しい橋が3つかかっていて散策するのが楽しいところです。
京都最大の伽藍を持つお寺だそうです。




北斗七星を表している。



イサムノグチはこの市松模様の庭を見て「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評したそうだ。

この旅行の前に、たまたまイサムノグチの半生を描いた本を読んだのだけど、京都に来て訪れた場所で彼の姿がちらほらする。
もちろん京都に縁がある人だったから足跡を感じることができるのは当然だけど、このタイミングに本を読んだことは偶然とはいえ、ラッキーなことでした。

八相の庭でしばらく庭を眺める。
今日は気持ちいい風が吹く良い天気♪



鎌倉時代。1232年から19年かかって建てられたそうです。
巨大な山門と本堂。瓦や柱や梁の組み合わせをじっと観察。


鴨川べりでお豆腐料理

北野天満宮やら三十三間堂やら歩き回った前日。
疲れてしまい、目が覚めたら9時半だった。
ホテルのチェックアウトは11時。

朝食は抜きです。汗

今日は最終日。どうしよ、何も予定を決めていない。
でも、京都に来たからにはお豆腐を食べたい。

京都の豆腐といえば嵯峨野清凉寺近くの森嘉
(「せいりょうじ」の「りょう」の字は、さんずいではないのです。にすいです。」
懐かしの学生時代。
卒論は清凉寺釈迦堂の釈迦如来像の五臓六腑をテーマに選んだっけ。
お釈迦様の胎内に「布で作った内蔵」が入ってるんですよ!
驚きでしょう??
これをテーマにしたのを考えると、アテクシは昔から変な物好きだったんだなぁ、とおもふ。汗
しかし、何でこのお釈迦様のことを知ったのか??謎です。

当時、卒論を書くにあたってちゃんとここを訪問してみました。
「ちゃんと提出できますように」とお祈りしたのはもちろんのことですが、肝心のお寺のことよりも森嘉の豆腐が美味しかったことのほうが記憶にある、、、のは何故か???汗
ネットでみてみると、今はお店では店頭販売だけしてるのかなぁ?私が訪れた時にはお店で食事が出来た気がするんだけど、、、(曖昧だな ^_^;;)

そんなこともあり、もう一度清凉寺に行って釈迦如来像を見て、近辺で森嘉の豆腐を使っている料理屋さんで湯豆腐でも食べるか?と思ったのですが、起きたのが遅かったのであまり遠くまで行く気分ではなくーーー。
ネットで検索すると鴨川ぞいの川床のある豆腐料理のお店がいくつかあるじゃないかー。

豆水楼」に行ってみることに決めた。
電話で一人でもOKか問い合わせをし予約。
ホテルをチェックアウトし、フロントにスーツケースを預けてから、さらにお腹をぺこぺこにするためにお店まで歩く。



六角堂。お参りをちゃんとして境内をぶらぶら。柳にたくさんのおみくじが。立派な柳の木。



途中で八百三という店の「柚味噌」の看板を発見!
1日目に何必館で魯山人展を見たとき、図録のサンプルを立ち読み。^_^;;
その時に、この看板は魯山人の篆刻だと書いてあったのを覚えていた。(これかぁ。。)

表のウィンドウに、なにやら可愛らしい柚子型の陶器が並んでいる。
柚味噌とはこういうものらしい。
なになに?(以下引用)

「何といってもおすすめなのは、ふろふき大根や加茂茄子の田楽で、その美味しさは他に比べるものがないくらいです。また、ゆがいた生麩やこんにゃく、豆腐などに付けても美味しいですし、料理屋さんでは和え物などに工夫してお使いいただいているとうかがっています。変わったところでは、ジャムの代わりにパンに塗って食べるお年寄りやお若い方もいらっしゃるとのことで、当店の柚味噌が幅広く愛されているものと、たいへん嬉しく感じております。」

うっ、旨そうです。これ読んでなかったので、買わなかったけど、、、んー残念!

八百三を通り過ぎ、てこてこ歩いて行く。
ちょうどいい時間に木屋町通りの豆水楼についた。
カウンターに通され着席。目の前では板さんが料理を盛りつけたりしてる。
奥を見ると川床の席が見える。(いいなぁ、、、)
鴨川からの風が店の中にも流れ込んでくる。



注文したのは「町家膳」(2,200円くらいだったかな)。
朝ご飯代わりなので、そんなに沢山食べられないと思って一番リーズナブルなコースにした。
コースの内容は

・ゴマ豆腐
・冷やしおぼろ豆腐
・いとより鯛と豆腐の湯葉あんかけ
・汲み上げ湯葉のお刺身
・天ぷら(豆腐とチーズ、ししとう、たけのこ、さつまいも)
・豆腐とろろ
・ご飯
・赤出汁
・香の物
・豆乳と梨のシャーベット

これだけ並ぶと「すごい量じゃない?」って気もしますが、どれも少しずつ。
(男性には量が少ないかもしれません。他のコースを注文するといいかも。)



料理の写真は撮らなかったので「食べログ」で見てね。

おぼろ豆腐なので、絹ごしのような喉ごしではありませんが、豆腐を色々な調理法と味で変化させ飽きさせない工夫がされています。

なるほどー、と思った一品は「とろろ豆腐」。
おそらく山芋と豆腐を擂り鉢で一緒に擂って、出汁や調味料で味付けしてあるのだと思いますが、上に乗ったウズラ卵の黄身と混ぜ合わせて、白ご飯にかけて食べるように勧められた。
これは、とろろ大好きなアテクシも今まで考えついたことがなかったパターンなので、家でやってみよう。
我が家定番の「鯖のとろろ汁」とはまた違い淡白な味わい。
これは良いお豆腐と山芋と出汁と調味料で作るべき。

板さんと、お話する。
京野菜を買って帰ったらどうです?とお勧めされ、北野天満宮の野菜苗の出店のことを話した。
九条葱の球根(?)が沢山売っていたので、それを買って帰りたかった話を私がすると、板さんは土壌が京野菜を育てる話をしてくれた。
考えてみたらおっしゃる通りで、いくら苗や種を買って別の土地で育てても、同じものができるわけがない。

うーん。「テロワール」です。。。( ´_ゝ`)

川床にも出てお店の人ともお話した。
この数年で川床も7〜80軒ぐらいに増えたそうだ。
いろんなジャンルの料理屋さんが川床を出すようになり、白い川床が作られたり、、などで景観維持が問題だそう。
京都は東京より景観保持についての法律がうるさいけど、ヨーロッパに比べたらまだまだだもんねえ。。難しいですね。

一度、大文字焼きの時に川床で食べてみたいなぁと思ったのであった。

2009年9月25日金曜日

新町通りのお醤油屋と三十三間堂

醤油の醸造を行っている澤井醤油本店に行ってみようと歩いてみる。
烏丸御池から歩くのはちょっと大変だったけど、新町通りをひたすら歩いて行けば着くはず。

途中、素敵な町家を発見した。
こういうのべんがら色っていうのかな?



ステンドグラスがマッチしています。


京都ってスポーツバイクやミニベロが似合う。お洒落なスポーツバイク店も結構多いんだよね。

今日は暑かった!けどひたすら歩いてやっと澤井醤油本店についた。
お店が見える前に香りでわかりました。子供のころにいっぱい嗅いでいた懐かしい香り。


お話を聞くと明治12年の創業だそうだ。看板と建物に歴史を感じます。
店内には大きな木樽がディスプレイされていてそのうちの1つは実際にもろみが入って熟成中。
梯子に登って木樽の中を覗かせてもらいました。


とってもいい香りです。メインの商品は「3年・2度熟成」のもの。
この「3年・2度熟成」と「さしみ醤油」の違いを説明いただき、味の比較もさせてもらいました。
「3年・2度熟成」はうまみが濃い!熟成が長いだけあってうまみ成分が普通の醤油に比べてたくさんできてるんじゃないかと想像。
「さしみ醤油」はうまみが甘く感じる。
どちらも捨てがたいけど、「3年・2度熟成」の小瓶を買ってみました。
これ、甘強酒造の「黒みりん」と合わせて鶏の照り焼きなんか作ったら最強なんじゃない??
むふふ。。。楽しみ。
「もろみ」の小袋も購入。これも、もろきゅうで食べるのもいいし、お肉に塗って炙り焼きなんて最高かも。
こういうお店はいつまでも残っていてほしいなぁー、と願わずにはいられません。
家に帰ってこれで何か作ろう。



お店を出てから三十三間堂に行った。




またもや閉館間近でゆっくり見ることができた。
観音様の博物館だよ、、、ほんと。
700年以上、この建物と観音様がここに佇んでいることが奇跡です。
どれも表情豊かでおもわず見とれてしまう。



風神雷神と二十八部衆は、寄せ木造りなのに纏っている衣の質感が本物の布のよう。
イタリアで沢山見たルネッサンス期の大理石の像もすごいと思ったけど、こちらも負けず劣らず素晴らしい!

この建造物や仏像制作を成し遂げた人々の信仰のパワーを感じずにはいられません。
また、この全てを修復しながら一般公開するお寺の方や修復士の方々の努力もただならぬものがあると思います。
お賽銭とともに、修復費用の寄付もこりゃせんとあかんね。


三十三間堂を出て、西側の通り沿いにある「鍛金工房 WESTSIDE33」という打ち出しの調理道具を作って直販しているお店に行ってみた。

小さなカトラリーやお皿から大きなお鍋まで、アルミや銅、真鍮などの打ち出し製品が揃っている。
一枚の板を打ち出して鍋や器を形作っている。
昔からある技術ですが、非常にモダンなデザインに仕上げられているものも沢山あり現代の暮らしにもしっくりくる道具たち。

こういうので湯豆腐やうどんすきを作ったら残業で遅くなった荒んだ心にも効果ありかも?

北野天満宮 25日は「天神さん」の日

今回の旅行の一番の目的はこれ。
昔っから「北野天満宮の骨董市」「東寺の骨董市」に行ってみたい!と思ってた。
ただ、これが毎月決まった日なのです。北野天満宮は毎月25日。土日とか平日とか関係ないのです。
そのため、なかなか行く機会に恵まれなかった。
今回は本当に長年の念願がかなったので、ハリキリモードです。

早起きして朝ご飯を食べて、市営バスに乗り北野天満宮へ!
到着するやいなや沢山の出店と人が目に入った。
気合いを入れて鳥居をくぐります。



植木市や縁日の出店などを横目に奥へ進むと、骨董屋さんや古布屋さんやその他ジャンク系のアンティーク屋さんが沢山並ぶエリアへ。
さすが北野天満宮。超たくさんお店が出ていてわくわくする。

こういうところで気に入ったものと巡り会うための私のポイントは、

・いろいろ手にとって見て、自分の心の動きを観察する。
 巡り合わせを大事にする。
・料理を盛りつけたところを想像する。景色がよければOK、
・店のおじさんと色々お話する。
 (いつごろの年代か、どこの国・地域のものか、、どんなところから出たものか)
・その日に使う予算を決めておく。
・日常使いできる価格の基準を持つ。
・値段の交渉をしてみる。

などなど。。。

久しぶりに市に来たので、最初に物色しているころは選択眼が鈍ってる。
だからすぐに決めずにとにかくいろいろ見てみる。
そうすると「神様」みたいなのが降りてくるんです。
後半くらいになると、自分なりの良し悪しが明確になってきて、買いか買いじゃないか判断できるようになる。。。。

というのが骨董市での私の常。

こんなに大きい市に来たのは10年ぶりぐらいだったので感覚を甦らせるのに時間がかかった。。
結果的には、自分の好みに合う器たちに出会えたのであった。


江戸後期〜幕末ぐらいのいろいろ。1個しか残ってないものはお買い得!(1個500円〜値切って2千円まで。)ちょっとしたおかずを入れたり、コーヒーのんだり、デザート盛ったり。


明末まではいかないけど中国の古い器。5枚。写真が上手く撮れなかったのだけど、あっさりとした柄で1枚1枚の風合いが違って何にでも合わせられる。これはちょっと奮発。(おじさんに「あんた、これ選ぶなんて筋がよろし」と褒められたぁ 嬉)
※傷みたいに見えるのは、竃で焼成中にできたカマキズというものです。
 骨董の世界ではこれは無傷扱いです。


1960年代に北欧へ輸出するために作られたデッドストック。(もちろん日本製だよ)
デザインがいかにも北欧の人に好まれそうな感じ。
鳥さんの小さなフラワーベースは1000円、マグカップは300円ぐらいだったかなー。
小さい植物をさらっとフラワーベースに活けて、マグカップでミルクコーヒーをのみたい。

どれも、無名の職人の手で絵付けされた器。
模様も形もひとつひとつ少しずつ異なって味わいがある。
150年以上前につくられた物が巡り巡って私の手元に辿り着いた不思議さ。うーん感慨深いです。

やっぱあらかじめセレクトされた品が売ってる骨董店は私には向かないな、、、
掘り出す楽しさが減ってしまう気がする、、、

※つーことで今日のアテクシの夜メシはちょっと節約しないとってことで「なか卯」
^_^;; 久々のなか卯はウマいー

朝ご飯はイノダコーヒ本店



京都に来たら1回は必ずイノダコーヒ本店で朝ご飯を食べることにしている。
ホテルの朝食食べるんなら絶対にここに来た方がいい。
町家入口にかかった暖簾をくぐると、その奥には趣味の良い洋館風の空間が広がっている。
天気が良ければお庭で食べることもできるけど、今日は別棟のテラス席に案内された。
観光客もいるけど、毎日来てるっぽい近所のおじさんも沢山いる。




京の朝ご飯セットを注文。
今日はおそらくいっぱい歩くことが想像できるので、しっかりと食べることにしよう。
スクランブルエッグ、ハム、ポテトサラダ、生野菜サラダ、にんじんのグラッセ、モロッコインゲン、グレープフルーツが1プレートに盛られ、絞り立てのオレンジジュースと温かいクロワッサン。もちろんコーヒーも。
コーヒーはミルクとお砂糖入りがデフォルト。
赤いコーヒーポットの絵柄がついたコップやお手拭き、イノダオリジナルのコーヒーカップ、いちいち素敵。
(このボリュームのおかげで昼ご飯抜きでも全然平気でした)



ここの軽食メニューの「イタリアン」とか「ボルセナ」っていう"うどん"風スパゲティ的な料理もあるんだけど、これも好きなメニュー。
真似して家でうどんを使って作ったりしたこともあったなー。

部屋の外からは鳥さんがピーヒョロ♪かわいい声で鳴いている。



ぴよぴよ。鳥さん。

京都ってフィレンツェと姉妹都市なんだけど、建物の造りひとつとってもとってもよく似てるなーと改めて思った。
フィレンツェの市街地の建物は道路に面する部分は狭くても、中に入るとパティオが広がっていたりする。京都の古い建物もそんな感じ。

アルノ川と鴨川が街の中心を流れていて憩いの場になっている、街のいたるところに歴史的建造物があって、街の中心地に住宅と商店が混在してて、お茶を飲めるところ、イタリアではバールと京都では喫茶店が沢山あって。。。

東京でこんな雰囲気を味わえる喫茶店ってどこだろう?
優雅さは劣るけど、築地場内外や周辺にある喫茶店かなぁ??