2010年5月5日水曜日

湯島界隈

昭和30年後半ごろだと思うけど、私の父さんは倒産した我が家の商売を立て直すために、高校を卒業して上京し、湯島近辺で商売の修行をしていたらしい。
いまだにその修業先のお家から年賀状が父さん宛に来ている。

そんな話をちょこっと聞いていたので、湯島ってどんなところだろう、、と思って受験で上京したときに訪れたことがある。
それからかなりの年数が経って今日は2回目の湯島。
昭和30年後半と今では、町並みは変わっているだろうけど、湯島聖堂や神田明神は変わらないだろうし、父さんもきっと訪れただろう。

新御茶ノ水駅を出ると東京復活大聖堂(ニコライ堂)の案内が。

ニコライ堂の建設に携わり、最初の日本人司祭となった土佐藩士 山本琢磨の話を知ったばかりだったので、訪れてみた。
関東大震災で建物は壊れたり火災で損傷。その後、修復された。
昭和20年の東京大空襲では幸いにも被害はなく、修復を続けながら今まで残っている。
石造の重要文化財のうちでは東京復活大聖堂が一番古いんだそう。

休館日だということは知っていたのですが、近くまでいってみることに。
ドームや屋根の緑青がキレイ。中も見てみたかった。。。


湯島聖堂は緑がたくさんあって、こんなところが家や会社の近くにあったらいいなぁ。と思う。
ちょっと雨がしとしとしてる時に来ても趣がありそう。
今日はここの斯文会館で行われている美篶堂まつりが目的。


美篶堂まつりを見る前に、神田明神の門前にある天野屋さんで甘酒を飲むことに。

天野屋

ここは明治37年(1904年)に作られた糀室が地下にあって今も実用されているそうだ。
昔、私の実家が醤油醸造業だったり叔母の家が酒造業だったりしたこともあり、なんとなくこういう日本の発酵食品に反応してしまう。
幼い頃の記憶や祖父祖母両親から聞いた話が心に残っているんだろうなぁ。(しみじみ)

このお店のことも知ってはいたけど、訪れるチャンスが無かったので、今日はちょっと嬉しい♩


地下6メートルのところにこんな糀室があるらしい。
地下で作られている食料品として、本やテレビで知ったもの、実際に訪れてみて知ったものでは、こんなものがあった。

・ウド(野菜)
・シャンピニオン(茸)
 ※パリの地下では、かつて採石を行っていたトンネルが残っていて、
  そこでマッシュルームを育てているそうです。
・シャンパーニュやスプマンテ(発泡ワイン)

どれも日光を遮断する必要があり、一定の温度を保ちたいものばかり。
地下で糀を作るというのは理にかなっている。

というわけでその糀を作って作られた「冷やし甘酒」を。。(優しい味です。ウマー♩)
金山寺味噌のような「久方味噌」が添えられていて、甘酒の優しい甘みと味噌をなめなめしながらJapanを堪能です。


もちろん、帰りには「甘酒」と「江戸味噌」を購入。
「糀」も買って家で魚の糀漬けを作りたかったけど、今日は暑いので断念。涙
「甘酒」は冷やして飲むのもいいけど、↓のミルクプリンをアレンジして甘酒を使ってみようかと思っている。

Cpicon 白ゴマのミルクプリン


お店の中には古い掛け時計や、いちご飴みたいな古いガラス製のシェード。
和むなあ。。。

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