2010年2月19日金曜日

木版画のプロセス

木版画のイラストレーター 宇田川新聞さんの本。
帰りに書店に寄ったときに見つけました。

糊と絵の具のこと、見当のこと、彫り方のこつ、多色刷りのこと、紙のこと、などアテクシが謎に思っていたことを、工程を交えて詳しく解説してくれてます。

これは入門者にとっては読む価値がある素敵な本でございます。

木版画を使ったアイテム、例えばぽち袋、便箋、包装紙、、、などの作り方も載っているんですが、その中で「立版古」というアイテムを発見。

なんだ?立版古って。と思って早速調査してみました。


するとキャボー!この立版古のアイテムを作って売っている人たちがおられました。
素敵アイテムを発見。

http://tatebanko.com



以下、http://tatebanko.comより引用。

立版古(たてばんこ)、「たてはんこ」ともいう。江戸時代に錦絵のなかの「おもちゃ絵」のひとつとして広く楽しまれたもの。
「立てる版古(錦絵)」という名の通り、錦絵を切って組立てて楽しむものだが、組み上げた時の想像以上の立体感、パノラマ感の驚き、楽しさはまさに立版古ならでは。
多くは歌舞伎の芝居、舞台をミニチュア化したものであったり、風景、名所、風物などを模写したものなどが多かったようで、かつては千種類以上のものがつくられていたのではないかとも言われている。そんな立版古も何故か20世紀初頭、大正時代あたりを最後にほぼ消えていってしまう。盛んに親しまれていた江戸時代からのものも、現存するものは非常に少なく、まさに幻の存在となってしまった。

*立版古は、実は「夏の季語」にもなっているように、かつては夏の風物詩のひとつであった。それは、起源が「盆の灯籠」が玩具化したものであったためで、元来は夏の盆の頃に、苦心して組立てた立版古を夕涼みにあわせて軒先に飾り、灯籠のように火で照らして道行く人々に見せていたようである。 そのために、「切組灯籠」「組み上げ灯籠」などとも呼ばれていた。 ただ、同時に「ひと夏の季節もの」とも捉えられており、組立てた後の保存の困難なこととあわせて、基本的には捨てられてしまっていたために現在まで残っていないとされる。


ほんと、昔の人の遊び心はすごいねー!
こういうの日本好きの外国人さんは大喜びしそうですね。

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