2010年5月3日月曜日

크로싱 crossing- 同じ地球上にある悲劇


渋谷ユーロスペースで上映中の韓国映画「クロッシング」を見に行ってきた。

生きるために北朝鮮から中国に渡った父と子のストーリー。

映画「クロッシング」オフィシャルサイト
オフィシャルサイト内「主演 チャ・インピョによる撮影日記」


あらすじ:北朝鮮の炭鉱の町に住む三人家族。炭鉱で働く元サッカー選手のヨンスは、妻・ヨンハと11歳の一人息子のジュニとともに、貧しいけれど幸せに暮らしていた。 しかし、ある日、ヨンハが肺結核で倒れてしまう。北朝鮮では風邪薬を入手するのも難しく、ヨンスは薬を手に入れるため、危険を顧みず、中国に渡ることを決意する。 決死の覚悟で国境を越え、身を隠しながら、薬を得るために働くヨンス。脱北者は発見されれば容赦なく強制送還され、それは死をも意味していた。
その頃、北朝鮮では、夫の帰りを待ちわびていたヨンハがひっそりと息を引き取る。孤児となったジュニは、父との再会を信じ、国境の川を目指す。しかし、無残にも強制収容所に入れられてしまう…



脱北者問題に冷淡だった盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の時代から秘密裏に制作がすすめられ2008年に韓国で公開。
その後、日本での上映権の手付金を「シネカノン」が支払った。
しかしながら、「シネカノン倒産という理由」とも「日本での公開をわざと遅らせるための上映権取得偽装」とも言われているが、、、、
日本での公開に時間がかかり、やっとこの4月に公開された。

この映画がどのくらい話題になっているのかテレビを見ていないアテクシは知らないのですが、映画館はかなり混雑しており、たくさんの人が見にきていた。

今までも某国に潜入し撮影した地方都市に住む一般の貧しい人々の様子や、強制収容所に入れられ脱北した方のインタビュー映像などもテレビやYoutubeなどで見たことがある。
この映画は、脱北者として韓国に渡った30名がスタッフとして加わっていることもあり、その様を見事に再現している。
また、某国の体制などを批判することなく、ひとつの家族の物語を描いており、これを見てどう思うか。あとはオーディエンスに委ねる内容となっている。

日本、韓国、台湾、ソ連、モンゴル、中国など隣接諸国の人々にはもちろん、世界中の人々に見てほしい。
これはもうイデオロギーとか国籍とか関係なく見てほしい。

「映画館で号泣したくない」とストッパーをかけてしまうアテクシですが、シートがぶるぶるしちゃうぐらい(嗚咽に近い 汗)泣いてしまいました。。。
(これが家で見ていたとしたら、、、、オエッウエッブエッってなりながら鼻水ジュルジュルですよ。。。ほんとに。。。)

映画館を出て渋谷の町を歩く。
生まれ落ちた国の違いで、こんなにも違う生き方があるという現実。
憤りを感じながら、そして涙ぐみながら帰宅。。。


0 件のコメント:

コメントを投稿