2010年4月10日土曜日

きらきらときめき


「ちろり」はお酒をお燗する道具。
漢字で書くと「銚釐」。難しい字だね。

「ちろり」と短時間に暖まるところからきているらしい。ふふ。

今日みた「ちろり」はガラスだから冷酒用。

アテクシは「ちろり」は熱燗用、冷酒用問わず、形そのものが「ちろり」の語感にぴったりだと思う。そうは思いませんか?

「和ガラス」の企画展があったのでサントリー美術館に行ってきた。
赤坂見附にあったころは「The 昭和」な感じの美術館だったけど、建築家 隈研吾氏の設計でとっても落ち着いた感じの良い空間になっていた。
京都のCOCONビルはもっとカジュアルだけど、同じ人が手がけてるだけあってなんとなく通じるものがあった。
サントリー美術館の床はウィスキーの樽を再利用しているんだそうです。ホワイトオーク。
山崎や白州の蒸留所を思い出してしまった。

今日はイヤホンガイドを借りてじっくりと鑑賞しました。

江戸時代の人にとって「ガラスの日用品」は利便性と美しさを兼ねた憧れの製品だったんだろうなあ。

太古の昔から勾玉やビーズなどの宝飾品はあったとおもうけど、西洋からガラスの日用品の製造方法が伝わって、日本の職人も習得するのに一生懸命。
真似しようとして作ったグラスなんかも展示されてます。
がんばってるんだけど、なかなか再現できない。
でもそれもまたいい味出てるんです。

だけど数年で日本の職人の技術も向上してくる。
その変遷が展示物を見るとわかります。

金魚売りから金魚を買う時に、「金魚玉」というまあるいガラスの玉に金魚を入れてもらってぶらさげて帰って、お家の中でぶらさげて楽しんだり。
風流じゃないか。
今となってはビニール袋になってしまって残念。

その他にもほうほうと思ったのは可杯。
杯の底に小さい穴があって飲み干さないと下に置けない杯。そういう杯があるのは知っていたけど「べくはい」と読むことを改めて知った。これって漢文から来てるんじゃん、って読み方を見てわかった。

和宮の遺品の雛道具の箱の漆絵付けの模様。
あの模様、写し取ってポストカードなんかにしたらすごく素敵だろうなぁ。。。

図録は買わなかったけど、展示品リストをみながら思い返しています。


子供の時、古いガラスって妙に惹かれるものがあって、骨董市でガラスの明治か大正頃の金魚鉢やかき氷グラスを買ってほしいとせがんだり、レトロ飲料の「みかん水」のガラス瓶が欲しくてわざわざ電車に乗って製造元に買いにいったり。
(リンク先のみかん水画像、同感。がっくり。。orz)

コーラやファンタもガラスのボトルだったもんなあ。
瓶を自分で販売機からガチャって引き出して、扉の横についてる栓抜きで王冠を抜いて飲む!
最高に美味しかった。



ペットボトルや缶入りが主流になってなんかつまんない。美味しさも半減した気がする。

昭和時代に生まれたアテクシですらガラスにときめいたりしていたわけで、江戸人はどんだけわくわくしたんだろう、、、と。
江戸人が楽しんでる光景を思い巡らせながら楽しく鑑賞しました。

なごんだよぉ。


この企画展の展示物の所蔵先で気になったのは以下。
・瓶泥舎びいどろ・ぎやまん美術館準備室
・江戸ガラス館
・美光びいどろ庫
検索しても公式サイトがヒットしない。一般公開していないところなのかな。

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美術館を出てから同じフロアにあるSAYAでブリキの茶筒を購入した。
お茶が増えて入れ物がなくなっちゃった。

京都の「開化堂」の茶筒、欲しいなぁとおもってたけど、これは高級すぎて手がでません。^_^;;

それに比べるとこっちはひとつ1000円前後。
もちろんこっちは機械で製造されてるんだろうけど悪くない。
台東区で製造されてるんだそうだ。

シンプルでいいねえ。

http://www.syuro.info/onlineshop/6a.html
http://www.syuro.info/onlineshop/6b.html
http://www.syuro.info/onlineshop/7a.html

さっそく、清茶と日本茶を入れて使用。

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