2010年4月18日日曜日

このカエル絵の出身地を知りたい

今日は朝から大江戸骨董市、午後は府中市美術館へ。
ねいさん夫妻とご一緒です。

大江戸骨董市は第三日曜日で出店数も多くて、お天気も良かったためお客さんも多い。買い物をしたい、というよりも、「お!」と思うものに出会うワクワク感を味わえるのが楽しくて通うわけです。

■今日見た中で買わなかったけど印象に残ったもの。

・幕末ぐらいの小さな掛け軸向きの絵。
 ユーモラスな動物使いと黒い野良犬?の絵柄。
 ちょっとPOPで現代住宅にも合うタッチだった。

・芹沢銈介(1895~1984)の版画のカレンダー(1975年近辺のもの)
 印刷じゃないよ、本物の版画だよ。民藝って素晴らしい!
 そしてしぞーか人万歳。

・明朝の小さな杯や皿
 今回、結構いろんなのが出てた。かなり惹かれたが我慢。
 
・直径20cmぐらいのサイズの馬の目柄の皿
 サイズがちょうど良くて気に入った。
 けど、馬の目は人気の柄で結構いい値段がするので我慢。

・古い時計のパーツをばらして作った繊細なピアスとネックレスのセット
 葉山でギャラリーをやっている女性が作ったもの。
 多分アテクシは金属アレルギーがでちゃうタイプ。残念!

・意味も無く「つちやたび」の看板。
 BSは「しまやたび」でした。
 「つちやたび」はムーンスター(月星化成)。汗
 骨董屋のおじさんに間違った情報を
 吹き込んでしまった。
 ごめんなさい。
 でも同じ久留米発祥の会社ですね。


■購入品

【飲泉カップ】

温泉を飲むためのカップだそうです。
おそらくイタリアのもので、この50年の間ぐらいに作られたものらしい。
「飲泉カップのコレクター」もいるらしいです。

色合いとぽってり感がよろしいのでは?
小さな花をいけたり、そのまま並べてもかわいい品々。

そのうちのひとつに小さい花をいけてみた。




【カエル一覧図】(汗)

お店のお兄さんの話によると1500〜1600年ぐらいのものだそうです。(アテクシの予感ではもうちょっと新しいものな気がする、、、)

「エングレービング」という銅板に直接彫刻して版を作って転写する印刷技法で描かれていて、エッチングよりも前に成立した技法のようです。

使われている紙は、布を細かく裁断して漉き直した紙だそうで、wikipediaによると以下のように解説されていました。

印刷技術の確立と原料不足

1450年頃にグーテンベルグにより活版印刷が実用化されると、印刷物が大量に造られるようになり、紙の需要は増大した。一方、こうした需要の増大は、慢性的な紙の原料不足を引き起こし、特に19世紀には大きな問題となった。当時、紙の主原料は亜麻や木綿のぼろであった。1855年頃のアメリカでは、ミイラをエジプトから輸入し、そこから剥ぎ取った亜麻布を原料として紙を製造していたという。


なるほど、、、紙は貴重だったんですね。

昔の紙は、パピルスとか、日本でいえばコウゾとかミツマタとか「植物」を原材料にして作られていると思っていたのですが、亜麻や木綿の古布からリサイクルされて作られる紙もあったことを今日知りました。

こんな記述も。。。

尚、当時はまだ紙は貴重であり、西欧視察に訪れた日本人が鼻をかんで捨てた紙を、人々が争って奪い合ったという。

そうですか、、、
ちょっと前に「日本のトイレットペーパーの歴史」を検索したことがあったんです。(だって龍馬伝でリリーさんがおトイレに入っているシーンを見て知りたくなったんだよ!)

高貴な人は平安時代から紙を使っていたようですよ。
一般人は「木のへら」を使ってたそうです。その他、葉っぱなんかも使ってたんだろうなぁ。明治中期以降に一般人もトイレットペーパーや新聞紙を使うようになったとか、、、

西洋では、裕福な人は羊毛、レース、麻。(おいおい、もったいない)
そうでない人は、直接手を用いるか、ぼろ布、かんなくず、草、干し草、石、砂、苔、水、雪、トウモロコシの皮、貝殻などを用いて拭いていたらしい。
古代ローマでは海綿を用いていたそうな。

西洋では紙は出てきませんねえ。
日本より西洋の方が紙の貴重度は高かったことが想像できます。


絵に関しては結構リアルなので両生類嫌いな人は受け入れられないと思う。w
でも、ちょっとユーモラスでもあります。
出会ってしまったのであります。汗

どこの国のものかはわからないので、ここに書かれている文字で検索せねば、、、と思います。
Frosch、Rana、Krotte、Bufo、、、どれもカエルを意味する単語の予感。
私の想像ではカエルの大きさによって違う単語になるのではないかと予想しています。

絵はせっかくなので折りをみて額装してみたいと思います。


大江戸骨董市を後にしたあと、府中市美術館で楽しんだ「歌川国芳展」でも楽しいカエル絵を沢山見ました。
東西カエル比較をしてみたい気分です。

0 件のコメント:

コメントを投稿